ちんすこうは沖縄の伝統菓子でラード/砂糖/小麦粉(薄力粉)をこね合わせて焼き上げた沖縄の菓子です。
由来は15世紀ごろ、当時の琉球王朝は日中両属だったために、 琉球の国王が交代するたびに中国皇帝から国王として承認を受けるための冊封使が来たそうです。冊封使には色々な専門家が同行していて、菓子職人もいたために中国菓子の製法が伝えられたと言われています。 又、琉球は日本とも交流があったため、 日本菓子の製法も持ち帰り、独自の菓子を作り上げました。
その当時のちんすこうは、今のものとは全く異なるもので、ベースとなったのは祝事用の中国風蒸しカステラ(チールンコウ)といわれています。 卵をたっぷり使い米の粉を蒸して砂糖とラードを加え、型に詰めて蒸し上げ作られていたそうです。 琉球王朝時代には、ちんすこうのこのスタイルを崩すことはありませんでした。
そして現在のようなちんすこうになったのは、明治末期にそれまで蒸していたちんすこうを試しにレンガ釜で焼いてみたのが始まりだと言われています。
ちなみに現在はプレーンなもの以外に、紅芋風味のもの、チョココーティングのものなど様々な種類のちんすこうが沖縄にはあります。