昔の沖縄では旧暦の5月5日、子どもの健康や成長を願って各家庭で作られていたというあまがし。押し麦、緑豆(または小豆)、黒糖で作ったその味は素朴で爽やかな甘さ。邪気を払うと言われている菖蒲の葉をスプーンがわりとして食べていたのだとか。
旧暦の5月5日にあまがしを食べて、オキナワンちっくな子どもの日を過ごしてみてはいかがでしょうか!?
沖縄の菓子として代表的なのがこの「サーターアンダギー」。もとは中国の御菓子で、水を一切使わずに、小麦粉/砂糖/卵で生地を作り、直径3-4cmのボール状に丸めて、低めの温度でじっくり揚げたものです。サーターアンダギーの「サーター」は砂糖、「アンダギー」は揚げ物という意味で、沖縄風ドーナッツとして親しまれています。
またNHKの朝の連続ドラマ小説「ちゅらさん」で何度か登場した沖縄の菓子であり、最近ではかぼちゃ、うっちん(うこん)、黒糖、紅芋など様々な種類があります。
地域によっては「すたぱんびん」や「さたぱんびん」などと呼ばれることもあり、「かぼちゃのてんぷら」や「砂糖てんぷら」と言われることもあります。
ちんすこうは沖縄の伝統菓子でラード/砂糖/小麦粉(薄力粉)をこね合わせて焼き上げた沖縄の菓子です。
由来は15世紀ごろ、当時の琉球王朝は日中両属だったために、 琉球の国王が交代するたびに中国皇帝から国王として承認を受けるための冊封使が来たそうです。冊封使には色々な専門家が同行していて、菓子職人もいたために中国菓子の製法が伝えられたと言われています。 又、琉球は日本とも交流があったため、 日本菓子の製法も持ち帰り、独自の菓子を作り上げました。
その当時のちんすこうは、今のものとは全く異なるもので、ベースとなったのは祝事用の中国風蒸しカステラ(チールンコウ)といわれています。 卵をたっぷり使い米の粉を蒸して砂糖とラードを加え、型に詰めて蒸し上げ作られていたそうです。 琉球王朝時代には、ちんすこうのこのスタイルを崩すことはありませんでした。
そして現在のようなちんすこうになったのは、明治末期にそれまで蒸していたちんすこうを試しにレンガ釜で焼いてみたのが始まりだと言われています。
ちなみに現在はプレーンなもの以外に、紅芋風味のもの、チョココーティングのものなど様々な種類のちんすこうが沖縄にはあります。