旧暦の6月1日前後(旧暦の5月、7月の1日前後にもあり)、スク(アイゴの稚魚)が群れをなして、沖縄の海に寄ってくると県内はちょっとしたスク・モードへとスイッチ・オン。スクを求めてウミンチュ(漁師)らはスク漁へ出かける。
生食用として市販されている新鮮なスクは、刺身や油で揚げていただくスタイルがポピュラーなのでは。スクガラス(スクの塩辛)とはひと味違った、この季節ならではの楽しみ方もいいハズ。
ぐるくんとは、フエダイ科タカサゴ属の魚の総称で沖縄の方言名です。沖縄県の県魚にも指定されている沖縄を代表する魚で、1年中獲れることから家庭料理や居酒屋のメニューにも多く見られる、沖縄でポピュラーな魚です。白身の淡泊な味で「ぐるくんの唐揚げ」が有名ですが、沖縄ではお刺身でも食べることができます。
熱帯性で沖縄からインド洋にかけて分布しているぐるくん。体長は約25cm前後で、体側の黄色い線や尾ひれの赤い縁取りが特徴的です。海の中を自由に泳ぐ姿は透き通るような青色で、水上げられた直後にみるみるうちに変色して、写真のような赤色っぽくなってしまいます。海の中では見ることのできないその青色は、なんとも言えない美しさだそうです。